中古トラックの【キントラ】ホーム|キンドリ|さまざまな用途に対応!トラクタヘッド(トレーラーヘッド)とトレーラーで大型トラックに変身
街中で、トレーラーを連結した大型トラックが走っているのを目にすることがあると思います。 さまざまな構造の貨物や容量の大きな荷物を一度に運ぶことができ、荷物の積み降ろしをしなくても、トレーラー部分を入れ替えるだけですぐに発進できるなど、さまざまなメリットのあるトラクタヘッド(トレーラーヘッドとも呼ばれます)とトレーラー(街中で見かけるトレーラーはセミトレーラーと呼ばれる車両がほとんどです)。 しかし特殊な構造をしているため、運転の際には注意しなければいけない点もあります。 また通常のトラックと法律上の扱いが異なる部分もあるため、道路交通に関する知識も必要となります。 トラクタヘッドやトレーラーに魅力を感じながらも価格が高いので、選択肢から外している方もいると思いますが、中古なら安価に購入できるものも多いので、中古の大型車を扱う販売店に問い合わせてみましょう。 ここでは、トラクタヘッド・トレーラーの仕組みやメリット、運転上の注意点やルールなどについてご紹介します。
一般的にトレーラーと言われている大型トラックは、トラクタヘッドとトレーラー(セミトレーラー)という2つの部分からなります。 前部のトラクタヘッドは、運転席と荷物を引っ張る役割を持ち、後部のトレーラー(セミトレーラー)は荷物を載せる役割を担っています。 トラクタヘッドは牽引のみの役割を果たします。 後部のトレーラー(セミトレーラー)には、荷台がフラットになったまな板状のものや、箱型のバン形状やウイング形状のもの、荷物を積載できる大型トラックの更に後ろに連結できるフルトレーラー、柱や丸太など長尺のものを運ぶポールトレーラーなどの種類があります。
トラクタヘッドには、上記のようにさまざまな種類のトレーラー(セミトレーラー)を連結することで、丸太などの円筒状の特殊な構造を持った貨物を運搬することも可能になります。 また、貨物輸送の際、目的地に到着すると、通常の大型トラックでは、すべての荷物を下ろした後に、また次の荷物を積み込んでから発車する必要があります。 トラクタヘッドとトレーラー(セミトレーラー)では、トレーラー部分を取り替えるだけですぐに出発できるので、輸送を担当するドライバー側からすれば、時間の節約となります。 さらにフェリーなどでコンテナ貨物を輸送する際には、トレーラー部分に載ったコンテナだけをフェリーに載せ、到着地で別のトラクタヘッドとトレーラーがコンテナを引き取ればいいことになります。 荷物を積載したコンテナ部分だけをフェリーに載せればよいので、より多くの荷物を載せることが可能です。
トラクタヘッドと連結されたトレーラーは通常の車と構造や挙動が大きく異なります。 そのためその構造をしっかりと理解し運転することが重要です。 構造上の特性では、ブレーキの種類が通常の大型トラック等より増えています。 トラクタヘッドとトレーラーのすべてのタイヤに同時に作動するフットブレーキ、トレーラー部分のみに作動するトレーラーブレーキ、これにトラックの一般的な補助ブレーキである排気ブレーキといった具合で、複数のブレーキ機構を備えています。 用途に応じ、的確な操作を行う必要があります。 トラクタヘッドと連結されたトレーラー特有の挙動では、ジャックナイフ現象と呼ばれるものがあります。 トラクタヘッド部分とトレーラー部分のバランスが崩れて連結部分が「くの字」の形に折れ曲がる現象で、大事故につながる可能性があります。 急ブレーキや急ハンドル、過積載、ハンドルとブレーキの同時操作などが原因で発生する場合があります。 また連結しているトラクタヘッドとトレーラーを運転する際は、左折時に側方の死角が大きくなります。 オートバイや自転車、歩行者を巻き込まないよう、ミラーに頼らず必ず目視確認が必要となります。 運転する際には、特殊車両に特有のルールが課せられるので、該当する法律の知識が必要です。 法律には、道路運送車両法、道路法、道路交通法の3つがあり、それぞれ所管が異なります。 そのため、その法令ごとに定められた車両の大きさや重量を確認し、法令を遵守しなければなりません。 またトラクタヘ・トレーラーは、法令の規定を超えた積載物を運送することがあります。 その際には、許可証の発行を申請し、運行時には、それを携帯しなければなりません。 トラクタヘッド・トレーラーは、大きな荷物や特殊な構造の貨物を運べる、荷物の積み降ろしの必要がないなど、大きな利点を持ちます。 しかし、その構造上、挙動や仕組みが特殊なので、運転の際には注意が必要です。 また法律上は特殊車両にあたるため、該当する法令知識も必要となります。 それらの注意点にさえ気をつければ、運送の効率性を向上させることができます。 また中古では手頃な価格で手に入るものもあります。一度ぜひ中古専門の販売店を覗いてみてください。