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●作業場によって異なる！おすすめの高所作業車の選び方

高所作業車は使用する場所（広い場所や狭い場所、どれくらいの高さか？など）や、作業を行う対象によって選び方が変わってきます。 　種類や用途を知って、作業に最適な高所作業車を選びましょう。

■高所作業車とはどんな車？どんな場所で使われる？

高所作業車とは、高い場所で作業をする際、足場となる作業用バケットやプラットホーム（作業床）が備わった車両のことです。 ・上昇、下降する作業床を備えており、走行機能がある ・作業床の上昇や下降をする際、動力を使用する ・不特定の場所に動力を用いて自走できる 　この3点が高所作業車の主な定義となっています。自走できない機械は「高所作業台」と呼ばれます。 　高所作業車は、主に電気設備の点検や交換、トンネル内部のメンテナンス作業、屋外照明器具の交換といった作業等に使用されています。 　高所作業台はスタジオやホールなどの舞台装置の設営といった、主に屋内での高所作業に使われています。

■高所作業車には使う場所や用途によって様々なタイプがある

高所作業車には構造や使用場所によって様々なタイプがあります。主なタイプと、適した使用場所をご紹介します。

●トラック式

トラックなどの車両に高所作業機能を有する機械を架装した車両のことで、トラックそのものが高所作業車となるため、ナンバー登録があり公道の走行が可能です。 　実際に高所作業を行うときには、支えとしてアウトリガー（安定させるための脚）を張り出して接地します。 　この際、設置スペースを広く大きくとる必要がある場合もありますので、現場の状況を確認して作業を行います。

●自走式

自走式は、形としては主に高所作業台にタイヤやキャタピラが付いており、動力装置により他の補助がなくても自走できるタイプです。 　大きさも軽自動車よりコンパクトなタイプが多いため、小回りが利き狭い場所での作業に向いています。 　ただし、ベースが小さいためそれほど高くまで伸ばすことができません。 　また、作業床が垂直（真上）にしか伸びない物も多いので作業によっては設置場所を何度か移動する手間が必要です。

●クローラ式

キャタピラの上に高所作業機能を有する機械が架装されています。 　悪路走破性の高いキャタピラを使うことで、不整地や軟弱路での走行や作業が可能になります。 　キャタピラは路面に優しいゴム製や耐久性のあるスチール製などがあります。

■作業する対象によっても、選び方が違ってきます。

トラック式の高所作業車は、主に電線の補修・交換といった電気工事や通信工事、トンネルの補修メンテナンスや建設工事といった用途に使用されます。 　ここで気を付けたいのが、電柱付近や電線を扱う作業をする場合、感電の恐れがあるので必ず先端のブームやバケットが絶縁仕様になっている高所作業車が必要になってきます。 　電気を通さない絶縁仕様であれば、電線に接触してしまった場合でも、感電を防ぐことが出来ます。 　一般に、「電気工事仕様(電工仕様)」と呼ばれる高所作業車であれば、絶縁仕様となっていますので、安心して使用できます。 　また、トンネル内での工事の場合は、プラットフォーム(作業床)部分が360度旋回するようなタイプであれば、車両は一箇所で留めたまま、幅広い範囲を効率的に作業できる利点があります。 　360度旋回(全旋回)するタイプは、トンネル工事以外にも工事現場や屋外ライブ会場の設営など、様々なシーンで幅広く活躍できる高所作業車です。 　高所作業車を選ぶ際には、まず、自分がどのような作業を、どこで行うのか？といった事や、作業する対象などを明確にして、そこから目的に合った仕様の車両を選ぶと良いでしょう。

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