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■ 和歌山県とトラックの関係

和歌山県の県庁所在地は和歌山市です。近畿地方に属し、日本最大の半島である紀伊半島の西側に位置しています。 　２０１０年の国勢調査の時の人口は1,001,261人で、１９５５年の国勢調査以来それほど増減が無い横ばいの状態を保っています。 　県の南部は太平洋側気候、県の北部は瀬戸内海式気候になっています。特に南部東側は年間雨量が4,000mmにも達する多雨地帯です。よく発達した照葉樹林に覆われ、崖地ですら森林が発達しています。 　南部の沿岸地域では黒潮と呼ばれる暖流の影響が強く、一部の地域ではサンゴが見られるほか、チョウチョウウオのような熱帯に棲む魚も釣れることがあります。 　黒潮にのってマグロやカツオが回遊してくるため、漁業が盛んです。有田市では太刀魚の水揚げが全国１位となっています。 　また和歌山県は平野部が少なく山地が地域の大部分を占めるため、古くから「木の国」と謳われたほど山林が多く、林業が盛んです。 　林業に使われる木はスギ・ヒノキが中心です。全国の山林のほとんどは国有林ですが、古くから良質な木材の産地として知られる他の地域と同じく民有林が多いのが特徴です。 　観光では２００４年にユネスコの世界文化遺産に登録された、「紀伊山地の霊場と参詣道」が有名です。 　また和歌山県伊都郡高野町の高野山は、弘法大師空海が修行の場として開いた高野山真言宗、ひいては比叡山と並んで日本仏教における聖地として知られています。山内の寺院数は、高野山真言宗総本山金剛峯寺（山号は高野山）をはじめとして、１１７つに及んでおり、その約半数が宿坊を兼ねています。 　高野山の入り口の大門は国の重要文化財であり、金剛峯寺境内にある「蟠龍庭」（2,340m²）は日本最大の石庭としても知られています。古くは女人禁制として知られており、「女人堂」と呼ばれる建物までしか女性は入ることが出来ませんでしたが、現在では多くの女性観光客も参拝に訪れています。 　伝統工芸品では和歌山市の紀州漆器や紀州箪笥が有名です。 　紀州漆器は福島県の会津塗、石川県の山中塗・輪島塗と共に日本の漆器の三大産地に数えられています。室町時代に紀州木地師が渋地椀を作ったのが起源だと言われています。 　紀州産の梅を使った郷土料理や特産品が多くあり、梅ご飯や梅酒の他にも、裏ごしした梅干に砂糖を加えて煮込んだ梅びしお等が有名です。 　梅びしおは万能調味料として、和え物などに利用さえており様々な料理に使用されています。 　また紀州は寿司の国とも呼ばれています。祭りが多く、その際に欠かせないのが郷土料理の寿司です。馴れ寿司は秋刀魚や鮎をしだの葉を敷き詰めた上に漬けて、酢を使わずやわらかく炊いた寿司飯で自然発酵をさせたものです。 　和歌山県のトラック輸送では、他府県と同様に労働条件を見てみると、中小企業がの割合が高いことから労働協約を持っていない企業が多くあり、賃金・福利厚生などの面で、他の産業との格差の拡大につながっています。 　トラック運輸業の規制緩和によってトラックの最低保有台数が緩和され、営業区域の廃止が勧められたうえ、運賃が許認可制から届出制に変わったのも、中小企業が増えた原因の１つです。 　トラック輸送労働者の労働環境については、社会問題として注目を浴びることもあり、安全運転や法令順守が求められています。交通事故が起きてしまってから、運行計画が立ててなかったり、ずさんだったことが発覚するケースが多く、過労働による事故を防ぐためにも運行計画をしっかりとたてることが大切です。 　社団法人和歌山県トラック協会では、こうしたトラック業界全体の問題解決するために、事業者ポロドライバーに向けて講習会やセミナーを開催し広報活動を行っています。